無邪気な笑顔😊
ふと思い出した。
先日、おじの柿売り場で手伝っていたときのこと。
小学生らしき男の子と、女性が立ち寄ってくれた。
「立派な柿ねえ」と女性が柿を選んでいると、男の子も興味津々な様子で並んだ柿を眺めている。
干し柿用に糸で吊るされた柿を、目を丸くして見つめている。
「初めて見た?」と私が声をかけると、楽しそうにニッコリした男の子。
(おばあさんかな?)
その女性は柿を選びながら、「触っちゃだめだよ」と、男の子に声をかけ続けていた。
男の子は、
「いい匂いがする」と言って、何か歌い出した。無邪気で楽しそうな様子に、こちらまで笑顔になる。
去り際、その女性が、
「この子、発達障害があるもんだから」。
車の方へスキップして行く男の子を、目で追っていた私には、女性がどんな表情でそう言ったのか、見ることができなかった。
二人の車が走り去っても、私は一人で立ち尽くしていた。
たぶんもう二度と会うことのない私にも言ったということは、あの女性は今までもこれからも、きっと言い続けていくのだろう…
「この子、発達障害があるもんだから」と。
男の子の、屈託のない無邪気な笑顔と、女性の台詞は、ミスマッチだった。
女性の、複雑な胸の内が見えるようで、何とも言えない気持ちになったー。
WOODYをご愛用してくださっている医師が、障害児のケアをなさっている。
「子どもたちは、親を選んでその人の元に生まれて来るんだ」
そうお聞きした事を思い出す。
ほんの数分間の出来事なのに、のどに刺さった魚の小骨のように、このことが私の心にひっかかっている。