🎞「コンパートメントNo.6」に乗車しました🚈
朝から、一人で観たかった映画に浸ってきた。
20代の頃、単身、ユーレイルパスで列車旅をした記憶が溢れ出す。
コンパートメントという小さな空間。
ベッドに横にはなれても、車輪から伝わる振動になかなか慣れず、浅い眠りを繰り返した夜。
快適とは言えなかったのに、
だからこそ?深く刻まれた旅の記憶。
大好きな曲、Desirelessの「Voyage voyage」に身を委ね、列車の中にトリップする。
ストーリーを追いながら、
私は私の時間と空間を楽しんだ。
リョーハに連れて行かれた老婦人の家で女二人でまずいお酒を酌み交わす。
老婦人は、自分は15歳で、自分の声の通りに生きることを知ったと語る。
「誰の声も聞かなくてもいい。自分の心の声に従いなさい」
こんな真理に触れることができたのは、思いがけない収穫だった。
最初のパーティー・シーンでも、本からこんな一節を引用しているのが聞こえてくる。
「どこへではなく、何から逃げているかを知れ」
細部に渡り、大切なメッセージが散りばめられているよう。
一度観ただけでは、探し切れない楽しみが隠されている気がした。